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ジャッジペーパー to BRODY

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遂にBRODYを観てきました!
ひらいちゃんとみっちゃんは学生時代の後輩ですが、僕が彼らの音を聴いたのは、彼らがまだ二十歳手前だった頃だし、コピーバンドだったから、初々しい新入生のイメージしかないわけです。
そんな彼らが、僕にとっては未知のベーシストの内藤さんと共にどんな音を聴かせてくれるのか?
かなり期待しつつも、そこは先輩らしく(笑)、隙あらば突っ込み入れてやろ〜っというイジワルな気持も持ちつつ観戦開始です。
会場に着いてドリンクを手に入れ、ステージにあるフロアへ入った瞬間から演奏もスタート。
まず第一印象ですが、ルックスが良い! 良い意味でロック臭がプンプンです。ミュージシャンのルックスというのは、内面から何かが滲み出て来て形成されると思うからこそ、僕はルックス重視なんです。そして、彼らにはそんな滲み出て来ているものがある感じで、それは自分で撮影した彼らの写真を見ても感じました。
彼らと全く知り合いじゃなかったとしても、この写真見たらライブを観てみたくなるかもと思えたんです。
さて肝心の演奏ですが、僕が居た場所のせいか、ギターがちょっと聞こえ難いかなと思ったんですが、曲を演奏しつつ平井ちゃん自身がアンプを調整してからは問題なし。
全体的に結構な音量ながら、全く不快感がないサウンドは見事です。
会場の広さや音響システムの性能の限界はあるけど、そんな中でもかなりレベルの高い音作りだったと思います。
BRODYのようなサウンドのバンドの音を簡単に表現する言葉には、「Hard」「Heavy」等といったものが使われることが多いかと思いますが、僕は「Loud」を使いたいなという印象でした。
Heavy Metalとは全く違うし、往年のハードロック的な感じとも違うし、近年のハードなバンドの感じとも違います。
明らかに洋楽っぽいサウンドながら、ブリティッシュでもジャーマンでもアメリカンでもない。
とは言っても、いかにも凝ってみましたって感じではなく、オーソドックスで正統派なスタイルなんですが、とてもオリジナリティを感じました。
全体的な感じだけでめちゃ長くなってしまいましたが、平井ちゃんね、歌上手いですね。
音域が広いとか、音程がめちゃ正確とか、そういう上手さではなくて、平井ちゃん自身のロック感が伝える上手さです。贅沢を言えば、もっとブッチギレる瞬間が所々にあると良いな〜と思いました。
ギターも良いですね。ブルージーな感じ一辺倒でもなく、クラシカルな感じもなくで、若干ブリティッシュな香りが漂っているかもしれません。
brody091010-1.jpg
それを見事に中和するのは内藤さんのベースです。前にCalmdownの打ち上げでお話を聞かせて頂いた時に、彼の音楽性の幅広さを垣間見ることが出来ていたのですが、演奏を観てそれを実感しました。
かと言って、「いらんことしぃ」ではなく、必要なところで必要と思うことをする感じで、静と動のメリハリの付け方は大変参考になりました。
奇抜なフレーズを弾いているわけではないのですが、良い意味で特定の音楽スタイルに縛られていない演奏で、BRODYのオリジナリティに大きく貢献しているなと思いました。
brody091010-2.jpg
そんな2人を後ろからプッシュするのが、ドラムのみっちゃんです。
とくにかく叩いている姿が凄いです。合っていなかった20年もの間に、どうやってあのスタイルを築き上げたのか?
僕はドラマーの演奏スタイルについてはあまり詳しくないんですが、みっちゃんのドラムから受けた印象としては、タム類を使うフィルインは楽曲のアレンジ上の必要性から使われていて、自己表現的なフィルインに関してはスネア勝負な感じがしました。
brody091010-3.jpg
もっと分析しながら聴いてやろう!と企んではいたものの、BRODYのサウンドを聴いたら、頭で聴くのは勿体無いと感じました。
彼ら自身が、自分達の表現したいことをどこまで把握しているかは僕にはわからないのですが、少なくとも、世界平和や、失恋の悲しさや切ない片想い、親への感謝ではないはず(笑)。
ロックの高揚感そのものを伝えたいのかなというのは感じました。
初めてカッコイイと思えるロックに出逢った時の「うわぁ〜!」という何とも表現し難いアノ感じを、BRODY自身の演奏で出そうとしてるんだろうな〜と思います。
言葉にすると、「ロックが好きだからやる」「やりたいことをやる」という表現になってしまうんですが、そんなレベルのモチベーションでは続けられないはずで、それを今まで続けて来てるとういことは、僕から言わせてもらえるならば「やらなければいけない」奴らだと思うのです。
それを、今一度自覚して、さらにディープに音楽と付き合えば、グッと深みが出てくるんじゃないかな〜。これは自分自身にも言い聞かせないといけないことなんですけど・・・。
長くなりましたが、可能な限りBRODYへの愛情は抜きにして、感じたまま書きました。
何度かライブに行って、曲を覚えたらもっと細かく書けるかな〜と思います。とは言っても、ライブ中は楽しまないと損なので、録音して、家でじっくり聴きながら書いてみたいです。

 
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